• ホーム
  • 高血圧と頻尿との関連性について

高血圧と頻尿との関連性について

高血圧は血管など血液まわりの疾患、頻尿とは膀胱など尿まわりの疾患と、一見まったく別の疾患のように見え関連はないように思えますが実際は密接に関わってくることがあります。

高血圧の主な原因としては塩分の過剰摂取量があげられます。
塩分過多になると体内の塩分濃度を正常に保つために水分を多く欲することになり、それによって血液量が増えて血圧が上がり高血圧に繋がります。
また、取り込んだ大量の水分は最終的に尿となって排出されるために頻尿にも繋がります。

夜間に腎臓が血液中の塩分を排出するために血圧をあげるホルモンを分泌することがあります。
血管内の圧力を上げることによって水分と塩分を排出するため、夜間や早朝に高血圧になるタイプの患者さんは夜間や早朝にトイレにいきたくなり目を覚ます夜間頻尿にもなりやすいです。

高血圧の合併症といえば脳卒中や心疾患を思い浮かべる方が多いですが、高血圧はホルモンの分泌など腎臓の働きと密接に関わっているため、高血圧患者のおよそ三割が腎障害になるリスクが高いという調査結果もあります。
高血圧であるということは腎臓に負担をかけているということになり、負担がかかり続けると尿を作る機能が落ち、それを補うために夜間も尿を作り続けこちらも夜間頻尿に繋がる場合もあります。

腎臓は血液と共に運ばれてきた体の老廃物を糸球体という毛細血管の集合体でろ過して、尿として排出する大切な器官です。
しかし、その毛細血管にも高い血圧がかかり続けると血管が傷んでろ過する機能が衰えてしまうことがあります。
そうすると尿を作る能力も落ちてしまい、摂取する水分と排出する水分のバランスが崩れてしまい、体に水分が溜まってしまい浮腫みになってしまいます。

過活動膀胱による頻尿は少しトイレを我慢する膀胱訓練で症状が緩和されることがありますが、高血圧に関連する頻尿の場合は膀胱訓練によって改善が望めないどころか、トイレを我慢することによって更に血圧が上がり頻尿の症状も悪化する可能性があります。

このように、高血圧と頻尿には関連性があり治療の際には注意が必要です。

頻尿の改善方法について

腎臓は血液中の老廃物を濾過して尿を作るほか、体内の水分と電解質の調節や血圧を調節するホルモン・赤血球を作るホルモンを分泌する役割があります。
この腎臓に何らかの障害が現れることで、高血圧や糖尿病など、生活習慣病のリスクが高まってしまいます。

高血圧は腎臓の病気といわれるくらいに、腎臓の血管に負担をかけます。
すると腎機能はさらに低下し、より血圧を上昇させる結果を招きます。
これらの病気に早く気付く為には尿の色や浮腫み、頻尿に注意してください。

ただし頻尿の原因は、腎臓病や高血圧と関係ない場合もあります。
この頻尿は膀胱訓練をすることや、身体を冷やさないようにすることで改善することが可能です。
また、膀胱や子宮・尿道を支える骨盤底筋を鍛える体操が有効な場合もあります。

膀胱訓練をして頻尿を改善できるのは、少しでも尿意を感じるとトイレに行ってしまう人や漏らすのが怖くて尿意がないのにトイレに行くなどの、神経質な人に見られる頻尿の場合です。
それに他の病気を疑う余地がない人、膀胱に溜められる尿量が少ない人も適しています。

膀胱に溜められる尿量は成人の女性で1回に200mlから300ml、男性は300mlから400mlです。
自分がどの位の尿量があるか計測するには、計量カップなどを用いてチェックしましょう。
膀胱訓練の方法は肛門や尿道に力を入れて、尿意をぐっと我慢するだけです。
尿意があってもトイレ以外のことを考えたり、ゆっくり深呼吸することで気持ちを紛らわせます。
そしてトイレに行きたいと感じてから、5分我慢してみましょう。
この我慢する間隔を段々と長くしていき、延ばす事で頻尿を改善していきます。

ですが尿が出づらい状態があったり細菌に感染している、排尿時に痛みがある場合や過活動膀胱には膀胱訓練は適していませんので、病院での治療が必要となります。